利用者、職員合同の研修会を行いました。今回のテーマは「高齢者の低栄養対策のための食生活とは」です。
高齢者の食生活は、独居や高齢者だけの世帯になると同じものばかり食べる、買い物や調理が億劫になる、食事回数が減る、
などの特徴があります。これらの特徴から低栄養状態に陥ってしまうこともあります。
代表的な低栄養の要因として、以下のものが挙げられます。
1 独居、介護力不足、、ネグレクトなどによる社会的要因
2 認知機能障害、うつ、誤嚥、窒息の恐怖などによる精神的心理的要因
3 味覚、臭覚障害、食欲低下などによる加齢の関与
4 臓器不全、炎症、疼痛、義歯などの口腔の問題、咀嚼、嚥下障害などによる疾病要因
低栄養なると、筋肉量が減少し、骨折の危険性も増します。
また免疫機能の低下により、風邪を引きやすくなったりします。
低栄養を予防し、老化を遅らせるための食生活として、以下のものが挙げられます。
1 バランス良く3食摂り、欠食はしない。
2 動物性たんぱく質を充分に摂る。
3 魚と肉の摂取割合は1:1程度にする。
4 肉は、さまざまな種類を摂り、偏らないようにする。
5 油脂類の摂取が不足しないようにする。
6 牛乳は毎日200ml以上飲むようにする。
7 野菜は、豊富な種類を毎日摂り、火を通して摂取量を確保する。
8 食欲がない時は、とくにおかずを先に食べ、ご飯を残す。
9 食材の調理法や保存法を習熟する。
10 酢や香辛料、香味野菜を充分に取り入れる。
11 味見してから調味料を使う。
12 和風、中華、洋風と、さまざまな料理を取り入れる。
13 定期的に義歯の点検を受ける。
14 会食の機会を豊富につくる。
15 健康情報を積極的に取り入れる。
毎食完璧でなくても、1日の中で栄養バランスを整えるようにし、
その日に食べられなければ翌日に摂り入れるように、心がけましょう。