12月の研修会

利用者、職員合同の研修会を行いました。今回のテーマは「プライバシーとは」です。

プライバシーの意味:個人や家庭内の私事、私生活、個人の秘密。それが他人から干渉、侵害されない権利。

介護現場におけるプライバシーとは?

・事故防止を目的に、様々な行動を監視される。

・入浴時、介護職員に裸を見られる。

・排泄時、安全のため介護職員に監視される。

・送迎時、部屋の中まで施設の職員が迎えに来る。

介護を受ける側に立った時、これらをどう感じますか?

 

利用者(要介護者)が重度化するほど、個人のプライバシーはなくなっていきます。

1自立した元気な高齢者の場合

2介護度の軽い要支援者(軽介護)の場合

3介護を必要とする要介護1~2(中等度介護者)の場合

4介護を必要とする要介護3~5(重等度介護者)の場合

 

3の場合、介護を必要とする場面が増え、プライバシーの侵害が大きくなってきます。

4においては、もはやプライバシーを侵害しないことが難しい状況になります。

プライバシーを守る、と言っても、非常に難しく、要介護者の安全や見守りを優先させるがためにプライバシーを侵害してしまいます。

介護を受ける側がどれだけ精神的な苦痛を与えず、家庭で過ごしているような安心した気持ちで過ごせるのかが、重要な課題です。

 

11月の研修会

利用者、職員合同の研修会を行いました。今回のテーマは「虐待」について、種類や程度など、資料を参考に話し合いました。

一言で「虐待」といっても様々な状況があります。

主な種類として

「身体的虐待」「心理的虐待」「性的虐待」「経済的虐待」「介護や世話の放任、放棄」があります。

また虐待の状況の深刻さから、「緊急事態」「要介入」「見守り、支援」の3つのレベルに分けて考えることができます。

 

「身体的虐待」 暴力的行為により身体に傷やあざ、痛みを与える行為や外部との接触を意図的、継続的に遮断する行為。

「心理的虐待」 脅しや侮辱などの言葉や態度、無視等により精神的苦痛を与えること。

「性的虐待」  本人の同意のない性的な行為やその強要。

「経済的虐待」 本人の合意無しに財産や金銭を利用し、本人が希望する金銭の使用を理由無く制限すること。

「介護や世話の放任・放棄」 必要な介護サービスの利用を妨げる、世話をしない等により生活環境や身体的、精神的状態を悪化させること。

 

「緊急事態」 生命に関わるような重大な状況を引き起こしており、一刻も早く介入する必要がある。

「要介入」  放置しておくと心身の状況に重大な影響を生じるか、そうなる可能性が高い状態。専門職による介入が必要。

「要見守り、支援」  心身への影響は部分的であるか顕在化していない状態。介護の知識不足や介護負担の増加などにより、不適切なケアになっていたり、

長年の生活習慣の中で生じた言動などが虐待に繋がりつつある、と思われる場合などがある。

虐待かどうかの判断に迷うことの多い状態。放置すると深刻化する場合もあるため、本人や家族の支援、介護サービスの見直し等が大切。

家庭での介護、入所施設での介護、状況により様々なケースがあると思います。

虐待か虐待ではないか、グレーゾーンの部分もあり、大変難しい問題であると思います。

10月の研修会

利用者、職員合同の研修会を行いました。今回は「新型コロナウイルス感染症への対応について」です。

症状:症状発熱や呼吸器症状が1週間前後続くことが多く、強いだるさを訴える人が多い。

うつらないために、うつさないために

手洗い:外出先からの帰宅時、食事前など、こまめに手を洗いましょう。

咳エチケット:咳やくしゃみをする際、マスクやティッシュ、ハンカチ、袖、肘の内側などを使って、飛沫を防ぎましょう。

3密を避ける

①密閉空間 ②密集場所 ③密接場所

日々の健康維持のために、適度な運動をし、食生活、口腔ケアをしっかりとしましょう。

これからインフルエンザウイルスも流行する季節ですが、コロナウイルスと同じように、対策、健康維持に努めていきたいですね。

9月の研修会

利用者、職員合同の研修会を行いました。今回は地震の際の避難訓練を行いました。

 

 

 

 

 

 

揺れを感じたら、落ち着いてテーブルや机の下などで身を守る。

「地震が発生しました。職員の指示に従って、落ち着いて行動してください。」

 

 

 

 

 

 

 

揺れが収まったら火の元の確認、ガスの元栓を閉め、電気のスイッチ、ブレーカーを切る。

次に避難開始。職員の誘導に従い、足元に注意し安全な場所へ避難する。

 

 

 

 

 

 

 

 

利用者、職員の人数を確認。安全に避難することができた。

地震発生から3分で避難することができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

利用者には、言葉がけや身体介助で、安心して安全に避難することが大事だと思います。

また、繰り返し訓練することも重要です。

 

 

8月の研修会

利用者、職員合同の研修会を行いました。今回のテーマは「認知症予防のための食事」についてです。

1.バランスの良い食事

2.摂取カロリーを守る

3.塩分、糖分、間食を控える

ことが大事です。認知症予防だけでなく、生活習慣病の改善にもつながります。

魚(DHAやEPA)、緑黄色野菜、豆類、果実類、カレー(ウコン)、コーヒー、赤ワイン(ポリフェノール)緑茶(カテキン)などが

認知症の予防になる食べ物です。

また自分で調理することも認知症予防におススメです。

頭を使い、また立って行うことにより身体機能も維持できます。

7月の研修会

利用者、職員合同の研修会を行いました。今回は自然災害について、県から配信の自然災害対策の動画を見ながら、行いました。

地震や津波、土石流発生時の動画等を見て、自然の怖さを改めて感じました。

これから台風の季節もやってきます。

常に最新の情報を収集し、落ち着いて安全に行動できるよう、心がけたいです。

 

6月の研修会

職員、利用者さん合同の研修会を行いました。今月のテーマは「熱中症、食中毒について」です。

ここ数年「熱中症」という言葉をテレビなどで聞くことが多くなったかと思いますが、

どういった症状が起こるのでしょうか。

気温や湿度が高い場所にいるうちに体温調節機能がうまく働かず、体に熱がたまり体温が上がったり、

多量の汗をかくことにより体内の塩分が減り、頭痛、めまい、吐き気などいろいろな症状が起こります。

めまいや立ちくらみなどの軽い症状から、意識障害、けいれんなど重い症状まであります。

たとえ室内や夜でも熱中症になる恐れがあります。こまめに水分補給をし、エアコンや扇風機も使いましょう。

また、コロナウイルス感染対策の為、マスクが手放せなくなっています。マスクをしていると喉が潤い、渇きを

感じにくくなります。そうなると水分摂取量が減り、脱水症状が起こる危険があります。

喉が渇いていなくても、こまめに水分補給をしましょう。

高気温、高湿度の夏場だけに限らず、食中毒も1年中起こるので、注意が必要です。

防ぐには「つけない」「増やさない」加熱し「やっつける」ことが重要です。

そして食べる前にはしっかり手を洗うことも大事です。

 

5月の研修会

利用者、職員合同の研修会を行いました。

今回は防災訓練について、です。

家庭で地震が起こった時の訓練について、話しました。

揺れを感じた時はまず、安全確保。

出火防止、避難路の確保、情報収集、安全な場所への避難、また、

非常用持出袋を日頃から準備し、すぐに持って避難できるように、

皆で話しました。

近々、実際の訓練も行う予定です。

4月の研修会

利用者、職員合同の研修会を行いました。今回のテーマは「高齢者の低栄養対策のための食生活とは」です。

高齢者の食生活は、独居や高齢者だけの世帯になると同じものばかり食べる、買い物や調理が億劫になる、食事回数が減る、

などの特徴があります。これらの特徴から低栄養状態に陥ってしまうこともあります。

 

代表的な低栄養の要因として、以下のものが挙げられます。

1 独居、介護力不足、、ネグレクトなどによる社会的要因

2 認知機能障害、うつ、誤嚥、窒息の恐怖などによる精神的心理的要因

3 味覚、臭覚障害、食欲低下などによる加齢の関与

4 臓器不全、炎症、疼痛、義歯などの口腔の問題、咀嚼、嚥下障害などによる疾病要因

低栄養なると、筋肉量が減少し、骨折の危険性も増します。

また免疫機能の低下により、風邪を引きやすくなったりします。

 

低栄養を予防し、老化を遅らせるための食生活として、以下のものが挙げられます。

1 バランス良く3食摂り、欠食はしない。

2 動物性たんぱく質を充分に摂る。

3 魚と肉の摂取割合は1:1程度にする。

4 肉は、さまざまな種類を摂り、偏らないようにする。

5 油脂類の摂取が不足しないようにする。

6 牛乳は毎日200ml以上飲むようにする。

7 野菜は、豊富な種類を毎日摂り、火を通して摂取量を確保する。

8 食欲がない時は、とくにおかずを先に食べ、ご飯を残す。

9 食材の調理法や保存法を習熟する。

10 酢や香辛料、香味野菜を充分に取り入れる。

11 味見してから調味料を使う。

12 和風、中華、洋風と、さまざまな料理を取り入れる。

13 定期的に義歯の点検を受ける。

 

毎食完璧でなくても、1日の中で栄養バランスを整えるようにし、

その日に食べられなければ翌日に摂り入れるように、心がけましょう。

 

 

 

3月の研修会

利用者様、職員合同の研修会を行いました。今回のテーマは「口腔ケア」についてです。

歯を磨くことだけを「口腔ケア」と言うのではなく、舌や歯茎、粘膜、入れ歯の清掃や、咀しゃくし飲み込む機能を

維持、回復する口から喉にかけてのリハビリも含めた幅広い意味を持っています。

また、口腔環境は、全身疾患や感染症など、健康とも密接に関連しています。

よく噛んで食べると唾液が分泌され、脳も刺激され、活性化にもつながります。

おいしいものを食べる楽しみも、精神的に大きな支えになりますね。

利用者様にも食後には歯磨きを習慣づけていただけるよう、スタッフの声かけも必要だと思いました。